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水素ハイブリッド電車

一般小学生

まとめ

水素ハイブリッド電車
水素を燃料とする燃料電池蓄電池を組み合わせた電力で、モーターを回して走る鉄道車両
  • 走行時に二酸化炭素排気ガスを一切出さず、水のみを排出するクリーンな乗り物です
  • 電線(架線)がない区間でも走行できるため、ディーゼル車の代替として期待されています
  • ブレーキ時のエネルギーを電気として蓄電池に回収する効率的な仕組みを持っています

解説

水素ハイブリッド電車は、屋根などに搭載したタンクから供給される「水素」と、空気中の「酸素」を燃料電池内で化学反応させて発電します。この電気と、あらかじめ蓄電池に貯めておいた電気を組み合わせてモーターを動かします。

従来の電化区間を走る電車は、空中の電線からパンタグラフを通じて電気を取り入れますが、この車両はその必要がありません。そのため、電線がない地方の路線(非電化区間)でも、環境に負荷をかけずに走行することが可能です。従来のディーゼル車と比較すると、以下のような違いがあります。

項目 ディーゼル車 水素ハイブリッド電車
動力源 軽油(エンジン) 水素(燃料電池+モーター)
排出物 酸化炭素・排気ガス 水のみ
騒音・振動 大きい 小さい(電車と同等)
コラム

日本ではJR東日本などが「HYBARI(ひばり)」という試験車両を開発し、実用化に向けた走行試験を行っています。普及に向けた課題としては、車両の製造コストや、水素を補給するための「水素ステーション」を駅などの拠点に整備するインフラ面が挙げられます。将来的に再生可能エネルギー由来の水素(グリーン水素)を使用すれば、完全にカーボンニュートラルな輸送手段となります。

小学生のみなさんへ

水素すいそハイブリッド電車は、空気中の「酸素さんそ」と、タンクに入れた「水素」を反応させて作った電気で動く、新しいタイプの電車です。ふつうの電車は線路の上の電線から電気をもらいますが、この電車は自分で電気を作ることができるので、電線がない場所でも走ることができます。

一番のすごさは、走っているときに地球をあたためる二酸化炭素にさんかたんそ(CO2)や、よごれたガスをまったく出さないことです。排出はいしゅつされるのは「水」だけなので、地球にとてもやさしい乗り物として注目されています。また、ブレーキをかけたときに生まれるエネルギーを電池にためて、次に動くときに使う工夫もされています。

今はまだテストをしている段階ですが、将来はみなさんの近くの線路でも、静かでクリーンなこの電車が走るようになるかもしれませんね。

ルラスタコラム

この電車は、屋根の上に大きな水素タンクをのせています。燃料電池ねんりょうでんちで電気を作るときに、水素と酸素がくっついて水になりますが、その水は走行中に少しずつ外にすてられています。まさに「水を出しながら走る電車」なのです。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 水素ハイブリッド電車が走行中に排出する物質は何ですか
水(水蒸気)
【応用】 水素ハイブリッド電車が、従来の電車やディーゼル車と比べて優れている点はどこですか
電線がない区間でも走行でき、かつ走行中に二酸化炭素や排気ガスを一切出さない点
【実践】 この車両が「ハイブリッド」と呼ばれるのは、どのような2つの仕組みを組み合わせているからですか
水素で発電する「燃料電池」と、電気を蓄えておく「蓄電池」の2つを組み合わせているから

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