- 低緯度から北上する、世界最大級の強さを誇る暖流(日本海流)。
- 日本の南岸に沿って流れ、房総半島付近で東へ向きを変えて太平洋へ広がる。
- 透明度が高く、太陽光が深くまで吸収されるため、海の色が濃い紺色(黒色)に見える。
解説
黒潮は、フィリピン東方から台湾、沖縄を経て、日本の南岸を流れる海流です。別名を「日本海流」と呼びます。赤道付近の暖かい海水を運んでくるため、日本の太平洋側の気候を温暖にする役割を果たしています。
この海流は流速が非常に速く、場所によっては時速7km以上に達することもあります。また、栄養分(栄養塩)が少ないためプランクトンの発生が抑えられ、海水が非常に澄んでいます。そのため、太陽光が深く吸い込まれて海の色が深い紺色に見えることから「黒潮」と名付けられました。
コラム
黒潮は東北地方の三陸沖で、北から流れてくる寒流の「親潮(千島海流)」とぶつかります。この境界を「潮目(潮境)」と呼び、暖流を好む魚(カツオなど)と寒流を好む魚(サンマなど)の両方が集まるため、世界有数の好漁場となっています。
また、黒潮は「大蛇行」と呼ばれる、大きく蛇行して流れる現象を起こすことがあります。これが起こると、漁場の位置が変わったり、沿岸の潮位が上昇して浸水被害が出たりするなど、私たちの生活にも大きな影響を与えます。