- 自動車の輸出
- 日本の製造業を支える基幹産業であり、高い技術力と燃費の良さを武器に世界各地へ製品を送り出すこと
解説
日本の自動車産業は、国内の雇用や経済を支える極めて重要な役割を担っています。1970年代以降、日本の自動車はその故障の少なさや燃費の良さが世界中で高く評価され、輸出額が飛躍的に増大しました。特にアメリカ合衆国は最大の輸出相手国の一つです。
しかし、大量の輸出は相手国との間で「貿易摩擦」を引き起こす原因にもなりました。これを解消するため、日本のメーカーは海外に工場を建設し、現地で人を雇って生産する「現地生産」へとシフトしてきました。現在では、日本から完成車を送るだけでなく、エンジンや電子部品などの部品輸出も重要な位置を占めています。
| 項目 |
完成車の輸出 |
海外での現地生産 |
| メリット |
国内の工場稼働率を維持できる |
貿易摩擦を避けられ、輸送費も抑えられる |
| デメリット |
貿易摩擦が起きやすく、為替の影響を強く受ける |
国内の産業が空洞化する恐れがある |
コラム
2020年以降の統計を見ると、日本は自動車や電子部品を多く輸出する一方で、小麦や肉類、野菜、魚介類といった食料品、さらには原油や天然ガスなどのエネルギー資源を大量に輸入しています。輸出額よりも輸入額が上回ると「貿易赤字」となりますが、これは資源価格の高騰や円安の影響を強く受けます。自動車産業は、こうした輸入に必要な外貨を稼ぐための大きな柱となっています。