- 粘土やケイ砂、石灰石などの非金属原料を、窯(かま)を用いて高温で焼き固め、製品を作る工業のこと。
- 代表的な製品には、陶磁器、ガラス、セメント、レンガ、瓦などがあり、これらを総称してセラミックスとも呼ぶ。
- 伝統的な生活用品から、先端技術に欠かせないファインセラミックスまで、幅広い分野をカバーしている。
解説
窯業の最大の特徴は、原料を「焼く」という工程にあります。これは金属を溶かして加工する金属工業や、石油を精製する石油化学工業とは異なる独自の分類です。例えば、同じ調理器具でも、鉄のフライパンは金属工業の製品ですが、土鍋や陶器の皿は窯業の製品に分類されます。
また、窯業は製品によって産業上の位置づけが異なり、陶磁器などは軽工業に分類される一方で、大規模な設備を必要とするセメントやガラスの製造は重化学工業の一部として扱われることが一般的です。原料となる土や砂が、熱を加えることで全く別の性質を持つ強固な物質に変化する点が、この産業の核心と言えます。
コラム
近年では、高度に精製された原料を使用する「ファインセラミックス」が重要視されています。これは従来の陶磁器よりも熱や摩耗に強く、電気を通しにくいといった優れた特性を持っており、スマートフォンの電子部品や人工関節、さらには宇宙ロケットの耐熱タイルなど、最先端の産業を支える基盤となっています。