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クローン

一般小学生

まとめ

クローン
無性生殖によって生じ、親と全く同じ遺伝情報を持つ個体や細胞の集団
  • 受精を介さない無性生殖によって誕生する
  • 親と子は100%同一のゲノム(遺伝情報)を保持している
  • 自然界では単細胞生物の分裂や植物の栄養生殖として一般的に見られる

解説

クローンは、ギリシャ語で「小枝」を意味する「klon」に由来する言葉です。通常、動物の多くは雄と雌の配偶子が合体する「有性生殖」によって生まれますが、クローンは一つの親から受精を経ずに生まれる「無性生殖」によって作られます。植物の挿し木や球根による増殖、アメーバなどの分裂は、天然のクローンと言えます。

現代の科学技術では、成長した個体の体細胞から核を取り出し、あらかじめ核を除いておいた未受精卵に移植する「体細胞核移植」という方法で、哺乳類のクローンを作ることも可能になりました。これにより、優れた能力を持つ家畜の増産や、絶滅危惧種の保護が期待されています。

項目 有性生殖 無性生殖(クローン)
親の数 2個体(雄と雌) 1個体
遺伝子の多様性 親と異なる多様な遺伝子を持つ 親と全く同じ遺伝子を持つ
環境変化への強さ 変化に適応しやすい 一斉に死滅するリスクがある
コラム

1996年、イギリスで世界初の哺乳類の体細胞クローンである羊の「ドリー」が誕生し、世界中に大きな衝撃を与えました。それまでは、一度役割が決まった体細胞(皮膚や筋肉など)から個体を作ることは不可能だと考えられていたからです。

しかし、クローン技術には課題もあります。遺伝的に全く同じ個体ばかりになると、特定の病気が流行した際に全滅してしまう恐れがあるほか、人間への応用については生命倫理の観点から多くの国で厳しく制限されています。

小学生のみなさんへ

クローンとは、お父さんやお母さんとまったく同じ遺伝子いでんし(体の設計図)を持って生まれた生き物のことです。ふつう、動物はオスとメスが合わさって子どもが生まれますが、クローンは一つの体の一部から新しい個体が作られます。

実は、みなさんの身近にもクローンはたくさんいます。たとえば、イチゴのつるから増えた新しい株や、ジャガイモのいもから芽が出て育ったものは、もとの植物とまったく同じ遺伝子いでんしを持つクローンです。

科学の力を使えば、ヒツジなどの哺乳類ほにゅうるいでもクローンを作ることができます。しかし、人間と同じクローンを作ることについては、命の尊さを守るために世界中で禁止されています。

ルラスタコラム

実は「一卵性双生児(いちらんせいそうせいじ)」、つまりそっくりなふたごも、もともとは一つの受精卵から分かれたものなので、お互いにクローンの関係にあると言えるんだよ。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 クローンとは、どのような遺伝的特徴を持つ個体のことですか。
親と全く同じ遺伝情報(ゲノム)を持つ個体や細胞の集団のことです。
【応用】 有性生殖によって生まれた個体と、クローンの遺伝的な違いを説明してください。
有性生殖では両親から遺伝子を受け継ぐため親と異なる遺伝子を持ちますが、クローンは一つの親と100%同じ遺伝子を持ちます。
【実践】 哺乳類のクローンを作製する際、体細胞の核を移植する対象となる卵子はどのような状態でなければなりませんか。
あらかじめ核を取り除いておいた未受精卵に、別の個体から取り出した体細胞の核を移植します。

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