まとめ
- イスラエルとヨルダンの国境に位置する、塩分濃度が極めて高い塩湖。
- 強い日射による水分の蒸発で塩分が濃縮され、海水の約10倍近い濃度に達している。
- 湖水の密度が非常に大きいため、人間が沈まずに水面に浮くことができる。
解説
死海は、アフリカ大陸から続くヨルダン地溝帯の底部に位置しており、その湖面は海面下約430メートルと地球上で最も低い場所です。主要な水源はヨルダン川ですが、出口となる河川が存在しないため、流入した水は強い日射によって蒸発します。この蒸発の過程で塩分が濃縮され続け、一般的な海水の塩分濃度が約3.5%であるのに対し、死海の塩分濃度は約30%から33%にまで達しています。
理科の「浮力」の観点から見ると、死海は液体の密度が非常に高い環境です。物質が液体に浮くかどうかは、その物質と液体の密度の差によって決まります。死海の水は大量の塩分を含んでいるため、真水や海水よりも密度がはるかに大きく、人間の体よりも重い比重を持っています。その結果、上向きの力である浮力が強く働き、特別な泳ぎ方をしなくても体が自然に浮かび上がるのです。
イスラエルとヨルダンという国のあいだにある「死海(しかい)」は、世界で一番しおからい湖として知られています。ふつうの海よりもずっとたくさんの塩がとけこんでいるため、泳げない人でもプカプカと水にうかぶことができます。
どうしてこんなにうかびやすいのでしょうか。それは、死海がある場所がとてもあつく、雨がほとんどふらないからです。湖の水がどんどん蒸発して、塩だけがのこってこくなっていくのです。水の中に塩がたくさんとけると、水の「密度」という重さが大きくなります。すると、物を上におし上げる力である「浮力」がつよくなるため、人間がしずまずにうかんでいられるのです。
死海の水面は、海よりも400メートル以上もひくい場所にあります。これは地球の陸地の中で、もっともひくい場所です。まわりが山にかこまれていて、水がどこにも流れていかないため、長い時間をかけて塩分がたまりつづけてきたのです。
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