弦の振動

一般小学生

まとめ

  • 両端を固定した弦をはじいた際に、反射波の干渉によって発生する定常波(定在波)の現象。
  • 弦の長さ、張力、線密度の3つの要素によって、発生する音の高さ振動数)が決定される。
  • 基本振動だけでなく、整数倍の振動数を持つ「固有振動」が重なり合うことで、楽器特有の音色が形成される。

解説

弦をはじくと、両端を「節」とする波が発生し、それが反射して重なり合うことで定常波が生まれます。もっとも単純な波形である基本振動では、弦の長さ $L$ が波長の半分($\lambda/2$)に相当します。弦を伝わる波の速さを $v$、張力を $S$、線密度を $\rho$ とすると、波の速さは $v = \sqrt{S/\rho}$ で表されます。

このとき、音の高さ(振動数) $f$ は、$f = \frac{1}{2L}\sqrt{ rac{S}{\rho}}$ という式で導かれます。この式から、弦が短いほど、張力が強いほど、そして線密度が小さい(弦が細く軽い)ほど、振動数が大きくなり音が高くなることがわかります。理科の実験では、モノコードなどの器具を用いて、素材・長さ・太さの異なる弦を比較し、これらの物理的条件が音の高低に与える因果関係を確認します。

コラム

実際の弦楽器では、弦の振動そのものは小さいため、ボディー(共鳴箱)や響板に振動を伝えることで音を増幅させています。また、弦をはじく位置や方法によって、含まれる高調波(倍音)の構成が変わり、それが音色の違いとして認識されます。物理学的には、これはフーリエ級数展開によって説明される複雑な波形の合成として理解されます。

小学生のみなさんへ

ギターやバイオリンの糸(弦)をはじくと、ぶるぶるとふるえますね。このふるえを「げん振動しんどう」といいます。このふるえがまわりの空気を動かして、私たちの耳に「音」として届くのです。

音の高さには、弦の状態じょうたいによって決まるルールがあります。弦を短くしたり、強く引っぱったり、細い弦を使ったりすると、音は高くなります。反対に、弦を長くしたり、ゆるめたり、太い弦を使ったりすると、音は低くなります。

理科の実験では、いろいろな太さや長さの弦をはじいて、音の高さがどう変わるかを調べることがあります。楽器がきれいな音を出すのは、この弦のルールをうまく使っているからなのです。

ルラスタコラム

ギターのネックにある「フレット」という仕切りは、指でおさえる場所を決めるためのものです。指でおさえて弦の長さを変えることで、ドレミの音階おんかい正確せいかくに作ることができるようになっています。

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