保水性

一般小学生

まとめ

  • 土壌や物質が内部に水分を保持し続ける能力のこと
  • 土の粒子の大きさや並び方(団粒構造など)によって大きく変化する
  • 植物の生育だけでなく、地滑り防止や都市ヒートアイランド現象緩和にも関わる
保水性
土壌や物質が水分を蓄えることができる性質

解説

保水性は、土壌学や園芸において非常に重要な概念です。土の中にどれだけ水を蓄えられるかは、土の粒子の大きさと、粒子同士の間にできる「隙間」の大きさに依存します。砂のように粒子が大きい土は、隙間も大きいため水がすぐに通り抜けてしまい、保水性は低くなります。一方、粘土のように粒子が非常に細かい土は、毛細管現象によって水を強力に保持するため、保水性が高くなります。

理想的な栽培環境では、単に保水性が高いだけでなく、余分な水が抜ける「排水性」とのバランスが求められます。これを実現するのが「団粒構造」です。小さな粒子がくっつき合って塊(団粒)を作ることで、大きな隙間(排水用)と小さな隙間(保水用)が共存し、植物にとって最適な環境が作られます。

項目 砂質の土 粘土質の土
粒子の大きさ 大きい 小さい
保水性 低い 高い
排水性 高い 低い
コラム

保水性は自然界の土壌だけでなく、工業製品にも応用されています。例えば、紙おむつに使用される「高分子吸収体(ポリマー)」は、自重の数百倍から千倍もの水を蓄える極めて高い保水性を持っています。また、都市部ではアスファルトの代わりに保水性舗装を用いることで、蓄えた水が蒸発する際の気化熱を利用し、路面温度の上昇を抑える工夫がなされています。

小学生のみなさんへ

「保水性(ほすいせい)」とは、土などが水をたくわえておく力のことをいいます。たとえば、公園の砂場の砂に水をかけると、すぐに吸い込まれて下へぬけてしまいますね。これは「保水性が低い」といえます。反対に、田んぼの土などは水をしっかりつかまえて、なかなか乾きません。これは「保水性が高い」といえます。

植物が元気に育つためには、この保水性がとても大切です。根っこがいつでも水を吸えるように、土がちょうどいい量の水を持ち続けてくれる必要があるからです。ガーデニングでは、水はけのよい砂と、水をためやすい粘土ねんど質の土をまぜて、植物にぴったりの土を作ることがあります。

ルラスタコラム

身近なところで保水性がすごいものといえば「スポンジ」や「おむつ」です。特におむつの中に入っている小さな粒は、自分の重さの何百倍もの水を吸い取って、ギュッと押しても水が出てこないようになっています。これも、ものすごい保水性の一種なんですよ。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 保水性とはどのような性質のことですか。
土壌や物質が水分を蓄えることができる性質のこと
【応用】 砂の土と粘土の土では、どちらの方が保水性が高いですか。またその理由を答えなさい。
粘土の土。粒子が細かく、粒子間の隙間が小さいため、毛細管現象によって水を保持する力が強いから。
【実践】 植物の栽培において、保水性と排水性の両方を兼ね備えた「団粒構造」が有利なのはなぜですか。
団粒内部の小さな隙間で水分を保持しつつ、団粒同士の大きな隙間で余分な水を排出し、根に酸素を供給できるため。

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