- 地表に降り積もった雪の状態、またはその雪の層の厚さ(深さ)のこと。
- 気象観測では「積雪の深さ(積雪深)」として、センチメートル単位で測定される。
- 日本の日本海側気候において、冬の季節風と地形の影響で生じる代表的な自然現象。
解説
積雪は、一定期間内に新しく降った雪の量である「降雪」とは区別されます。積雪の深さは、それまでに積もった雪が自重で圧縮されたり、気温上昇で融解したり、あるいは昇華したりすることで常に変化します。そのため、一日の降雪量を合計した数値と、その時の積雪の深さは必ずしも一致しません。
日本における積雪の主な要因は、冬のシベリア高気圧から吹き出す冷たく乾いた季節風です。この風が日本海を渡る際に水蒸気を補給して湿った空気となり、日本の背骨にあたる山脈にぶつかることで、日本海側に大量の雪をもたらします。この現象により、新潟県や北陸地方などは世界でも有数の豪雪地帯として知られています。
コラム
積雪は地域の経済や産業に多大な影響を与えます。大量の積雪は交通網を遮断し、自動車などの工業製品の物流や、原油などのエネルギー資源の輸送を停滞させることがあります。一方で、積雪は「白いダム」とも呼ばれ、春先の貴重な農業用水や水力発電の源となる重要な資源です。
また、積雪の状態は時間とともに変化し、新雪、締雪(しまりゆき)、ざらめ雪などと分類されます。これらは雪崩の発生リスクや、除雪作業の難易度にも関わるため、防災の観点からも重要な指標となります。近年では地球温暖化の影響により、全国的に積雪量が減少傾向にある一方で、短期間に爆発的に積もる「ドカ雪」のリスクも指摘されています。