すべての国際連合加盟国が参加して年に1回開かれる、国際的な諸問題を話し合う最高機関。
解説
通常総会は、毎年9月の第3火曜日にニューヨークの国連本部で開会され、約1年間にわたって続けられる国際連合(国連)の最高意思決定機関です。国際連合憲章に基づき、アメリカやロシアといった常任理事国から、タイやオーストラリア、ブラジルなどの加盟国に至るまで、すべての国が1国1票の平等な投票権を持って参加します。
安全保障理事会が一部の大国に拒否権という強い権限を与えているのに対し、通常総会は民主的な議論が行われる「世界の議会」としての役割を担います。主な役割は、国連予算の審議と承認、安全保障理事会の非常任理事国の選出、事務局を統括する事務総長の任命、国際平和と安全に関する勧告など多岐にわたります。重要事項の決定には3分の2以上の賛成、一般的な事項には過半数の賛成を必要とします。
コラム
通常総会での決議には法的拘束力はありませんが、世界全域の意思が反映されるため、国際社会に対して極めて強い政治的・道徳的な影響力を持ちます。また、安全保障理事会が常任理事国の拒否権行使によって機能不全に陥った場合には、緊急特別総会を開催して平和維持のための勧告を行う仕組み(平和のための結集決議)も存在し、国際社会の安定に寄与しています。