一般小学生
まとめ
高速道路とは、自動車が高速で走行するために設計された、信号機や交差点のない自動車専用の道路である。都市間を迅速に結ぶ基幹交通インフラとして、1963年の名神高速道路の開通を皮切りに整備が進められ、特に1970年代以降のネットワーク拡充は日本の産業構造に大きな変革をもたらした。
解説
日本の工業はかつて、原料の輸入や製品の輸出に便利な臨海部に集中する「臨海型工業」が主流であった。しかし、高速道路網が全国的に整備されたことで、トラックによる迅速かつ計画的な輸送が可能になり、工業の立地条件は劇的に変化した。地価が安く、広大な用地を確保しやすい内陸部のインターチェンジ周辺に、自動車や電気機器といった多数の部品を組み合わせて製品を作る「加工組立型工業」が進出したのである。
特に北関東工業地域や、九州の「シリコンアイランド」などは、高速道路網を活用した内陸型工業の代表例である。また、1980年代以降は円高の影響などで企業の海外進出が進み、発展途上国で生産した製品を日本へ逆輸入する動きも活発化したが、これら国内物流の最終的な毛細血管としての役割も、高速道路を中心としたトラック輸送が担っている。
コラム
近年では、二酸化炭素の排出削減や深刻な人手不足に対応するため、トラック輸送から二酸化炭素排出量の少ない鉄道や船舶による輸送へと転換を図る「モーダルシフト」が推進されている。高速道路は利便性が高い一方で、渋滞や環境負荷といった課題も抱えており、航空輸送や海上輸送、鉄道輸送との最適な使い分けが求められている。
記事の内容に誤りがありますか?
⚠️ 修正を提案する