- 鉄道を利用して旅客や貨物を運ぶ輸送形態のことで、一度に大量の荷物や人員を運べる点が特徴です。
- 自動車や航空機と比較して二酸化炭素の排出量が少なく、環境負荷が低い輸送手段として再評価されています。
- 旅客面では新幹線による高速輸送が発達しており、貨物面では長距離のコンテナ輸送が中心となっています。
解説
鉄道輸送は、日本の高度経済成長期を支えた主要な交通手段です。旅客輸送においては、1964年の東海道新幹線開業以来、全国に高速鉄道網が整備されました。これにより、都市間の移動時間が大幅に短縮され、ビジネスや観光の利便性が飛躍的に向上しました。現在も、リニア中央新幹線の建設が進められるなど、さらなる高速化が図られています。
貨物輸送においては、かつては石炭や木材などの原材料輸送が主流でしたが、現在はコンテナ輸送が中心です。1960年代以降、トラック輸送の普及(モータリゼーション)により鉄道貨物のシェアは低下しましたが、近年は深刻な運転手不足や環境問題への対策として、トラックから鉄道や船舶へ輸送手段を切り替える「モーダルシフト」が推進されています。
コラム
鉄道輸送の最大の強みは、定時性と安全性です。専用の軌道を走行するため、道路渋滞の影響を受けず、計画的な運行が可能です。また、単位輸送量あたりの二酸化炭素排出量は営業用トラックの約10分の1程度とされており、地球温暖化対策の切り札としても期待されています。一方で、線路の維持管理に多額のコストがかかることや、災害時にルートが寸断されると復旧に時間がかかるという課題も抱えています。