軟鉄芯

一般小学生

まとめ

  • コイルの中に挿入することで、磁束を集中させ、磁力を大幅に強めることができる鉄製の芯材。
  • 不純物が少なく磁化されやすい「軟鉄」が用いられ、高い透磁率と低い保持力を持つ。
  • 電流を遮断すると速やかに磁性が失われるため、電磁石や変圧器などの制御に適している。
電磁石磁場透磁率コイル変圧器

解説

鉄芯の主な役割は、コイルが発生させる磁束を効率よく通し、磁場を劇的に強めることにあります。軟鉄は「高い透磁率」を持っており、コイルに電流が流れると、芯の内部にある磁区が瞬時に整列して自身が強い磁石となります。これにより、空気のみの場合に比べて数百倍から数千倍もの磁束密度を生み出すことが可能です。

また、軟鉄は「磁気が残りにくい(保持力が低い)」という重要な物理的特性を持っています。炭素を多く含む鋼(はがね)などは、一度磁石になると電流を止めても磁力が残りますが、軟鉄は電流を遮断すると外部磁場への反応が速やかに解消され、残留磁気がほとんど残りません。このため、精密なオン・オフ制御が必要なリレー、モーター、クレーンの電磁石など、多くの電気機器において中心的な部品として利用されています。

コラム

理科の学習においては、コイルの磁力を強くするための3つの条件(電流を大きくする、巻き数を増やす、軟鉄芯を入れる)の一つとして非常に重要です。実験では、軟鉄芯を入れることで方位磁針の振れが大きくなることを確認し、電流と磁界の強さの因果関係を理解する鍵となります。また、実際の機器では渦電流によるエネルギー損失を防ぐため、薄い軟鉄の板を絶縁して積み重ねた「成層鉄芯」として使われることもあります。

小学生のみなさんへ

電磁石を作るときに、コイルの真ん中に入れる鉄の棒のことを「軟鉄芯なんてつしん」といいます。これを入れるだけで、電磁石の力はびっくりするほど強くなります。

ふつうの鉄とちがって、電気を流したときだけ強い磁石になり、電気を止めるとすぐに磁石ではなくなるという便利な特徴とくちょうがあります。もし、電気を止めても磁石の力が残ったままだと、クレーンでつり上げた荷物をはなせなくなって困りますよね。だから、すぐに磁石の力が消える軟鉄芯なんてつしんが使われているのです。

ルラスタコラム

軟鉄芯は、不純物がとても少ない鉄でできています。身近なところでは、モーターや、電気の電圧を変える「変圧器」という機械の中にも、たくさんの薄い鉄の板を重ねた軟鉄芯が入っているんですよ。

記事の内容に誤りがありますか?

⚠️ 修正を提案する
ルラスタマップ (3層表示) フルサイズで表示 (5層) ↗
マップを生成中…

最近見た用語
履歴をチェックしています…