- 傾斜の急な山地や丘陵地の斜面を、階段状に切り開いて作った耕作地のこと。
- 平地が少ない地域において、土地を有効活用するために古くから作られてきた。
- 日本では特に瀬戸内沿岸や四国地方などで、みかんなどの果樹栽培に広く利用されている。
解説
段々畑は、平らな土地が限られている山がちな地形で、斜面を水平に削り取って作られます。石垣や土手で縁を固めることで、土が流れ出すのを防ぎ、農作業をしやすくする工夫が施されています。
特に瀬戸内海沿岸の地域では、温暖で雨が少ない気候を活かし、水はけの良い斜面を利用した果樹栽培が盛んです。太陽の光が斜面に直接当たりやすく、海からの反射光も加わるため、甘い果実が育ちやすいという利点があります。高知平野などの促成栽培と並び、地形や気候を巧みに利用した農業形態の一つです。
コラム
近年では、農家の高齢化や平地での大規模農業への移行により、維持が困難になった段々畑が放棄される「耕作放棄地」の問題も発生しています。一方で、その美しい景観は「日本の棚田百選」などに選ばれることもあり、観光資源や文化遺産としての価値も見直されています。また、水田の場合は「棚田(たなだ)」と呼ばれ、区別されることが一般的です。