- 耕作地や庭園などに、外部から性質の異なる新しい土を運び入れること。
- 土壌の物理的・化学的な性質を改善し、作物の生育に適した環境を整える「土壌改良」の一手法。
- 水はけ(排水性)や水持ち(保水性)の調節、不足している養分の補給、連作障害の軽減などを目的とする。
解説
客土は、農業や造園において土壌の質を根本から変えるために行われます。例えば、砂質で乾燥しやすい土地には粘土質の強い土を加え、逆に粘土質で水はけが悪い土地には砂を混ぜることで、作物が根を張りやすい理想的なバランスに近づけます。
また、長年同じ場所で栽培を続けると、特定の栄養分が枯渇したり、土の中に病原菌や害虫が増えたりする「連作障害」が起こることがあります。このような場合に、新鮮な土を導入する客土を行うことで、土壌をリフレッシュさせ、生産性を回復させる効果が期待できます。
コラム
現代では、大規模な土地造成や公害対策としても客土が行われます。鉱山周辺などで土壌が有害物質に汚染された場合、その上にきれいな土を厚く被せる「被覆客土」という手法がとられることがあります。
また、トンネル工事や建設現場で発生した「建設発生土」のうち、質の良いものを農地の客土材として再利用するリサイクルも進んでいます。ただし、運び込む土に雑草の種や病害虫が混じっていると逆効果になるため、土の選定には注意が必要です。