一般小学生
まとめ
国民総生産(GNP)とは、ある国の国民が国内外の活動を通じて一定期間(通常1年間)に新しく生み出した商品やサービスの付加価値の合計額を指す経済指標です。経済全体の豊かさを測る尺度として長く用いられてきました。
解説
国民総生産の大きな特徴は、生産が行われた「場所」ではなく、活動した「人(国民)」に着目する点にあります。例えば、日本人が海外の工場で稼いだ利益は日本のGNPに含まれますが、日本国内で働く外国人の稼ぎは含まれません。
かつての日本では、このGNPの伸び率を「経済成長率」と呼び、国の景気がどれほど良くなったかを判断する最も重要な基準としていました。しかし、日本企業が海外へ拠点を移すなどのグローバル化が進むにつれ、日本国内の景気をより正確に反映するのは、場所を基準とする「国内総生産(GDP)」であると考えられるようになり、現在のニュースや教科書ではGDPが主に使われるようになっています。
コラム
現在、統計の名称としてはGNPに代わって「国民総所得(GNI)」という言葉が使われるのが一般的です。これは、生産された付加価値は巡り巡って誰かの所得になるという性質に基づいています。また、日本の歴史においては、1968年に日本のGNPが当時、資本主義諸国の中で第2位になったことが、戦後の高度経済成長を象徴する出来事として特筆されます。これにより日本は世界的な経済大国としての地位を確立しました。
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