国内総生産(GDP)とは、一定期間内に国内で新たに生み出された財・サービスの付加価値の合計額を指します。一国の経済規模や景気動向を測るための最も基礎的な指標として用いられ、一般に「GDPが増えること」を経済成長と呼びます。
解説
GDPは「Gross Domestic Product」の略称で、その国がどれだけ稼いだかを表す指標です。具体的には、個人の家計による「消費」、企業の「投資」、政府の「財政支出」、そして「輸出から輸入を差し引いた額」などをすべて合算して算出されます。日本国内のGDPは約5兆ドル(約500兆円〜600兆円)前後の規模で推移しており、世界第3位の経済大国としての地位を維持しています。
また、GDPの伸び率を「経済成長率」と呼びます。需要と供給のバランスが保たれ、活発にモノやサービスが売買されるとGDPは上昇しますが、不景気になると消費や投資が冷え込み、GDPは減少します。政府や中央銀行は、このGDPの動きを見て、増税や減税、金利の操作といった経済政策の内容を決定します。
コラム
GDPには、物価変動の影響を含めた「名目GDP」と、物価変動の影響を取り除いて純粋な生産量の増減を示した「実質GDP」の2種類があります。経済の実態をより正確に把握する際には実質GDPが重視されます。
近年の動向では、2020年に新型コロナウイルス感染症の世界的流行(パンデミック)により、外出自粛や生産活動の停滞が起こり、日本の経済成長率も戦後最大級の落ち込みを記録しました。また、日本の課題として、震災後のエネルギー構成の変化や少子高齢化による人口減少が、長期的なGDP成長にどのような影響を与えるかが注目されています。