沿岸国が領海の外側に設定できる、水産資源や海底の鉱物資源などの探査、開発、保全に関して独占的な権利(主権的権利)が認められた水域のことです。国連海洋法条約に基づき、沿岸から200海里(約370km)の範囲内で設定されます。
解説
排他的経済水域(EEZ:Exclusive Economic Zone)は、その国の領土や領海(沿岸から12海里)とは異なり、他国の船の航行などは原則として自由ですが、資源の管理については沿岸国が強い権限を持ちます。具体的には、その水域内に生息する魚などの漁業資源や、海底に眠る石油、天然ガス、レアアースといった天然資源を、自国のものとして優先的に利用・管理できるという権利です。
日本は国土面積こそ世界で60位程度と決して大きくありませんが、四方を海に囲まれた島国であるため、排他的経済水域の面積は約447万平方キロメートルに達します。これは国土面積の約12倍に相当し、世界でも第6位の広さを誇る「海洋国家」としての側面を支える重要な基盤となっています。
コラム
この水域の起点は「領海」と同じく海岸線(低潮線)から測られます。日本の東西南北の端にある島々は、このEEZを維持する上で極めて重要な役割を果たしています。例えば、最東端の南鳥島周辺には大規模なレアアース泥の存在が確認されており、将来の資源確保の観点からも注目されています。
また、外国の漁船がこの水域内で操業する場合には、沿岸国との協定に基づき「入漁料」を支払う義務が生じます。境界が隣接する国との間では、しばしばこの水域の線引きを巡って領土問題と絡んだ議論が発生することもあります。