- 高度な性質を持たせるために、原料や製造工程を厳密に制御して作られた新しいセラミックス(陶磁器)のこと。
- 熱に強く、摩耗しにくいといった特徴があり、電子部品や人工の骨など幅広い分野で利用されている。
- 従来の窯業の技術をさらに進化させた、現代の重化学工業を支える重要な素材。
解説
ファインセラミックスは、天然の粘土や石を原料とする従来の陶磁器とは異なり、人工的に精製された高純度の原料を使用します。これを精密に配合し、高温で焼き固めることで、ダイヤモンドに近い硬さや、極めて高い耐熱性、電気を通しやすい、あるいは絶縁するといった特定の機能を持たせることが可能です。
主な用途としては、スマートフォンの内部にある電子部品や、自動車のエンジンパーツ、さらには医療分野での人工関節や人工の歯(インプラント)などが挙げられます。このように、目に見えない場所で私たちの生活を支えているのが特徴です。
コラム
工業の分類では、陶磁器やガラス、セメントなどを作る工業を「窯業(ようぎょう)」と呼びます。ファインセラミックスはこの窯業の最先端分野に位置づけられています。
また、金属よりも軽く、錆びないという利点があるため、宇宙開発や航空機の部品としても注目されています。従来の金属製品をファインセラミックスに置き換えることで、製品の軽量化や長寿命化が進んでいます。