陸けい島

一般小学生

まとめ

  • 沖合の島が砂州(さす)の発達によって陸地と連結した地形
  • 島と陸地を繋ぐ砂の堆積地をトンボロ(陸けい砂州)と呼ぶ
  • 日本では函館や江の島、志賀島などが代表例として知られる
陸けい島
沿岸流や波の作用で運ばれた砂が、島の背後に堆積して形成された砂州によって陸続きになった島

解説

陸けい島は、波の回折現象によって形成されます。外洋から押し寄せる波が島に当たると、波は島の裏側へと回り込みます。このとき、島の背後では波のエネルギーが互いに打ち消し合って弱まるため、それまで波や沿岸流によって運ばれてきた砂や礫が沈殿し、堆積が進みます。

このようにして伸びた砂の堤防を「砂州(さす)」と呼びますが、特に島と陸地を繋ぐものを「トンボロ(陸けい砂州)」と呼びます。このトンボロが完全に成長し、島が陸地の一部となった状態が陸けい島です。

項目 陸けい島 通常の島
陸地との接続 砂州(トンボロ)で繋がる 海によって隔てられている
形成の主因 波による土砂堆積作用 地殻変動、沈水、火山活動
交通手段 徒歩や車で移動可能 船や橋が必要
コラム

陸けい島は、天然の良港として利用されることが多い地形です。島そのものが外洋からの強い風や波を防ぐ防波堤の役割を果たすため、トンボロの付け根付近は非常に穏やかな水域となります。例えば、北海道の函館港はこの地形を巧みに利用して発展しました。

また、歴史的に重要な場所も多く、福岡県の志賀島は「漢委奴国王」の金印が発見された場所として有名です。フランスの世界遺産モン・サン=ミシェルも代表的な陸けい島の一つですが、一時期は堆積が進みすぎて島らしさが失われたため、現在は環境保全のために砂を除去する工事が行われています。

小学生のみなさんへ

けいとは、もともとは海にうかぶ島だったものが、波がはこんできた砂が積み重なって、陸地とつながってしまった場所のことです。島と陸地をつないでいる砂の道を「トンボロ」とよびます。

有名な場所には、北海道の函館はこだてや、神奈川県の江の島、福岡県の志賀島しかのしまなどがあります。ふだんは海の下にあっても、潮が引いたときだけ道があらわれて歩いてわたれるようになる場所もあります。

ルラスタコラム

函館の夜景がきれいな理由は、この「陸けい島」のおかげです。島と陸地をつなぐ細い道の上に街があるから、左右に海が見える不思議で美しい景色になるんだよ。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 陸地と島を繋いでいる砂の堆積地形(砂州)を何というか。
トンボロ(陸けい砂州)
【応用】 陸けい島ができる際、なぜ島の裏側(陸側)に砂が溜まりやすいのか、その理由を説明せよ。
島が防波堤の役割を果たして波のエネルギーが弱まり、運ばれてきた砂が沈殿・堆積しやすくなるため
【実践】 北海道の函館山は代表的な陸けい島であるが、この地形的特徴が函館の夜景の形状にどのような影響を与えているか。
函館の市街地が、島と陸地を繋ぐ細長い砂州(トンボロ)の上に形成されているため、両側を海に挟まれた独特の形状になる

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