ひれ

ひれ

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

  • 魚類などの水生動物が、水中での移動や姿勢の制御に用いる板状の器官
  • 推進力を生む尾びれのほか、バランスを保つ背びれや舵取りをする胸びれなどがある
  • 解剖学的には、骨格(鰭条)に支えられた膜状の構造を持つ
ひれ
魚類などが水中を泳いだり、体のバランスを保ったりするために発達させた運動器官

解説

ひれは、魚が水中という抵抗の大きい環境で効率よく動くために不可欠な器官です。大きく分けて、左右一対ある「対鰭(ついき)」と、体の中心線上に位置する「正中鰭(せいちゅうき)」の2グループに分類されます。対鰭には胸びれと腹びれが含まれ、主に方向転換やブレーキ、上昇・下降といった複雑な動きを担います。一方、正中鰭には背びれ、尻びれ、尾びれがあり、体のふらつきを抑えたり、力強い推進力を生み出したりする役割があります。

理科の実験などでフナの解剖を行う際は、ひれの位置関係を確認したあと、はさみを肛門から入れ、腹の正中線に沿って頭の方へ切り進めます。この手順を踏むことで、消化管や浮き袋などの内部器官を傷つけずに、ひれを支える骨格や筋肉とのつながりを詳しく観察することが可能になります。

コラム

ひれの構造を支えている筋状の組織は「鰭条(きじょう)」と呼ばれます。これには、硬くて鋭い「棘条(きょくじょう)」と、柔らかく節がある「軟条(なんじょう)」の2種類があり、魚の種類を特定する際の重要な指標となります。また、進化の過程において、魚類の胸びれや腹びれは、両生類以降の四肢動物における前肢や後肢へと変化していきました。このように、ひれは単なる泳ぐための道具ではなく、脊椎動物の進化の歴史を物語る重要な部位でもあります。

小学生のみなさんへ

魚の体についている「ひれ」は、人間でいうと手や足のような役割やくわりをしています。ひれがあるおかげで、魚は水の中で自由自在に泳ぐことができます。一番大きな役割やくわりは、後ろにある「尾びれ」を左右に振って、前に進む力を生み出すことです。

ひれにはいくつかの種類があり、それぞれ役目が違います。例えば、胸のあたりにある「胸びれ」は、右や左に曲がるときのハンドル役割やくわりや、急に止まるときのブレーキの役割やくわりをします。背中にある「背びれ」は、泳いでいるときに体が左右にぐらぐらしないように、バランスをとる役目があります。

理科の授業で魚の体を詳しく調べるときは、はさみを使ってお腹の方から切り開きます。このとき、肛門こうもんという穴からはさみを入れて、頭の方に向かって切っていくと、中にある内臓ないぞうを傷つけずにきれいに見ることができます。魚のひれがどのように体に付いているのかも、よく見てみましょう。

ルラスタコラム

魚の種類によって、ひれの形はさまざまです。マグロのように速く泳ぐ魚は、水の抵抗ていこうを少なくするために、ひれを体にピタッと収納できる仕組みを持っています。一方で、サンゴ礁に住む魚は、狭い場所ですばやく動けるように、うちわのような形の大きなひれを持っていることが多いんですよ。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 魚が泳ぐときに、主に前進するための力を生み出す役割を持つひれは何ですか。
尾びれ
【応用】 胸びれや腹びれのように左右一対あるひれと、背びれや尻びれのように1つしかないひれでは、役割にどのような違いがありますか。
左右一対のひれ(胸びれ・腹びれ)は主に方向転換やブレーキ、上昇・下降などの細かな動きを担い、1つだけのひれ(背びれ・尻びれ・尾びれ)は泳ぐときの体のふらつきを抑えて安定させたり、推進力を生み出したりする役割を担います。
【実践】 フナの解剖を行う際、内部の様子を観察しやすくするためには、はさみをどこから入れ、どの方向に切り進めるべきですか。
肛門からはさみを入れ、内臓を傷つけないように注意しながら、腹側の正中線に沿って頭の方向へ切り進めます。

記事の内容に誤りがありますか?

⚠️ 修正を提案する
ルラスタマップ (3層表示) フルサイズで表示 (5層) ↗
マップを生成中…

最近見た用語
履歴をチェックしています…