一般小学生
まとめ
- 九州地方において半導体(IC)産業が高度に集積している状況を指す呼称。
- 1960年代後半から、豊かな水資源と良質な労働力、空港へのアクセスの良さを背景に工場進出が進んだ。
- 近年、台湾のTSMCの熊本進出などにより「新生シリコンアイランド」として再び注目を集めている。
解説
シリコンアイランドとは、日本の九州地方の別称であり、半導体の主原料である「シリコン」に由来しています。1960年代後半から、大手電機メーカーが九州各地にIC(集積回路)の製造工場を次々と建設したことで、この呼び名が定着しました。
九州が半導体産業の拠点として選ばれたのには、明確な地理的理由があります。まず、半導体の製造工程では、回路を洗浄するために大量の極めてきれいな水(純水)が必要です。九州には阿蘇山周辺をはじめとする豊かな地下水資源があり、この条件を満たしていました。また、ICチップは「軽薄短小」な製品であり、非常に高価ですが軽量であるため、輸送コストを抑えるために空港の近くに工場が配置されました。このように空港周辺に形成される工業を「臨空型工業」と呼びます。
コラム
九州以外にも、東北地方の東北自動車道沿いに半導体工場が集まっている地域を「シリコンロード」と呼びます。これらは、アメリカのカリフォルニア州にあるIT産業の世界的拠点「シリコンバレー」になぞらえて名付けられました。
一時期は海外勢の台頭により日本の半導体産業は勢いを落としていましたが、経済安全保障の観点から国内生産の重要性が再認識されています。特に熊本県では、世界最大手の半導体受託製造企業であるTSMCが進出したことで、関連企業の集積が加速しており、地域経済への大きな波及効果が期待されています。
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