まとめ
【定義】
積算温度とは、ある期間の毎日の平均気温を足し合わせた合計温度のことである。植物の発芽、開花、果実の成熟や、昆虫の活動開始時期などを決定する重要な生物学的指標として用いられる。
まとめ
解説
植物や変温動物である昆虫の成長速度は、周囲の気温に強く依存する。積算温度を用いることで、これらの生物がいつ次の段階に進むかを予測することが可能となる。計算例として、開花から収穫までに1000℃の積算温度を必要とするスイカの場合、平均気温25℃の日が続くと仮定すれば、1000÷25=40となり、40日後が収穫の目安となる。動物の活動においても気温は決定的な役割を果たす。例えば、春にミツバチが吸蜜活動を開始したり、カマキリの卵がふ化したりするタイミングは、気温の蓄積と密接に関係している。モンシロチョウの年間サイクルを見ると、冬はさなぎの状態で越冬し、春の訪れとともに積算温度が一定に達することで羽化し、その後は卵・幼虫・さなぎ・成虫という世代交代を繰り返す。このように、季節の移り変わりと連動した気温の変化が、生態系のリズムを刻む時計のような役割を果たしているのである。
小学生のみなさんへ
「せきさん温度」というのは、まいにちの気温を合計した温度のことです。植物や虫たちは、この合計した温度が「決まった温度」になると、花をさかせたり、たまごからかえったりします。たとえば、スイカを収穫(しゅうかく)するには、花がさいてから合計で1000度(ど)の温度が必要だといわれています。もし、まいにちの平均(へいきん)気温が25度だったら、1000÷25で、40日後に食べごろになるというわけです。モンシロチョウなどの虫も、冬はさなぎでお休みしていますが、春になってあたたかい温度がたまると、羽を広げて飛びはじめます。まわりの気温は、生き物たちがいつ動くかを決める大切な合図になっているのです。
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