- 1945年に第二次世界大戦の惨禍を反省し、国際平和と安全の維持を目的に設立された世界最大の国際組織。
- アメリカのニューヨークに本部を置き、全加盟国で構成される「総会」や、強力な権限を持つ「安全保障理事会」を中心に運営される。
- 日本は1956年、ソ連との国交を回復した「日ソ共同宣言」を経て加盟を承認され、国際社会への完全な復帰を果たした。
解説
国際連合は、第一次世界大戦後に発足した国際連盟が、アメリカの不参加や制裁力の欠如により第二次世界大戦を防げなかった反省に基づき、より実効性の高い組織として誕生しました。その最大の特徴は、世界の平和と安全に直接的な責任を持つ「安全保障理事会」の設置です。安全保障理事会は、アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国の5つの常任理事国と、任期2年の10の非常任理事国で構成されています。常任理事国は、重要な決定に対して1国でも反対すれば議案を否決できる「拒否権」を保持しており、大国間の利害を調整する仕組みとなっています。
活動内容は多岐にわたり、紛争地域での平和維持活動(PKO)のほか、ユネスコ(UNESCO)やWHO(世界保健機関)、UNICEF(国連児童基金)などの専門機関を通じて、教育、保健、人権救済、環境保護に取り組んでいます。近年では、先進国と途上国の格差を是正する南北問題の解決や、持続可能な開発目標(SDGs)の推進など、地球規模の課題に対して各国が協力するプラットフォームとしての役割を強めています。
コラム
日本の加盟は、1956年にソ連との国交を回復した「日ソ共同宣言」が直接の契機となりました。それまではソ連の拒否権によって加盟が阻まれていましたが、この宣言により国際社会への復帰が認められました。また、1960年には「アフリカの年」と呼ばれる多くの植民地の独立と国連加盟が相次ぎ、総会における途上国の発言力が増大しました。
現在は、分担金の拠出や政府開発援助(ODA)を通じて多大な貢献を行っていますが、常任理事国の拒否権行使による機能不全や、日本の常任理事国入りを含む組織改革(安保理改革)が大きな議論の対象となっています。