- EU(欧州連合)
- ヨーロッパの国々が経済や政治で協力し、一つの大きなまとまりを目指す地域協力組織
- 1993年のマーストリヒト条約によって、それまでのEC(欧州共同体)を発展させる形で発足した
- 共通通貨「ユーロ」の導入や、国境を越えた移動の自由など、国を越えた統合を進めている
- 本部はベルギーのブリュッセルに置かれ、加盟国間の関税撤廃など経済的な結びつきが非常に強い
解説
EUの最大の特徴は、国家の枠組みを超えた「超国家的な組織」である点です。加盟国は自国の権限の一部をEUに委ねることで、ヨーロッパ全体としての利益を追求します。これにより、アメリカや中国といった大国に対抗できる経済規模を維持しています。
経済面では、域内での人・物・サービス・資本の移動を自由化する「単一市場」を形成しています。また、1999年からは共通通貨ユーロが導入され、為替変動のリスクをなくすことで経済活動を活性化させました。政治面でも、共通の外交・安全保障政策を掲げ、国際社会での発言力を高めています。
| 項目 |
EU(欧州連合) |
EC(欧州共同体) |
| 発足年 |
1993年 |
1967年 |
| 統合の深さ |
経済・政治・外交の統合 |
主に経済的な統合 |
| 主な特徴 |
共通通貨ユーロの導入 |
関税同盟の形成 |
コラム
EUは常に順風満帆だったわけではありません。2020年には、主要国の一つであったイギリスが正式に離脱(ブレグジット)しました。これは、移民問題やEUへの拠出金に対する不満が背景にあります。
また、加盟国すべてがユーロを使っているわけではない点にも注意が必要です。デンマークやスウェーデンのように、独自の通貨を維持している国もあります。さらに、経済格差がある国同士が同じ通貨を使うことで、ギリシャの債務危機のような問題が発生した際に、調整が難しくなるという課題も抱えています。