銀行とは、個人や企業から「預金」という形でお金を集め、その資金を必要とする別の企業や個人に貸し出し、そこで発生する利子の差額(利ざや)によって収益を得る組織のことです。社会全体の資金の巡りを円滑にする「金融」の中心的な役割を担っています。
解説
銀行の主な業務は、預金・貸出(融資)・為替の3つです。預金業務で家計などから余剰資金を預かり、貸出業務ではその資金を設備投資や消費に回すことで、経済活動を活性化させます。この際、預金者に支払う利息よりも高い利息で貸し出すことで、銀行は利益を確保します。
また、民間の銀行を統括する「日本銀行(中央銀行)」は、金利を操作することで世の中の景気を調節する機能を持っています。景気が悪いときには金利を下げてお金を借りやすくし、経済成長を促します。こうした銀行による資金供給の結果は、国内の経済活動の合計であるGDP(国内総生産)の変動として現れ、経済成長率という指標で測ることができます。
コラム
経済成長率の統計を読み解く際は、当時の社会情勢と照らし合わせることが重要です。例えば、2020年に日本の経済成長率が大きく落ち込んでいるのは、新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、人々の移動や経済活動が停滞したことが直接的な原因です。このような有事の際、銀行は企業の倒産を防ぐために緊急の融資を行うなど、経済の基盤を支える重要な役割を果たしています。