まとめ
- 本来は食べられる状態であるにもかかわらず、様々な理由で廃棄されてしまう食品のこと。
- 生産・流通段階での売れ残りや規格外品の廃棄、家庭での食べ残しなどが主な原因となる。
- SDGs(持続可能な開発目標)の重要な課題の一つであり、環境負荷の低減や資源の有効活用の観点から世界的な削減が求められている。
解説
食品ロスは、発生源によって「事業系」と「家庭系」の2つに大きく分けられます。事業系食品ロスは、食品メーカーや卸、小売店、飲食店などで発生するもので、期限切れによる返品や、形が不揃いな規格外品の廃棄、注文ミスなどが原因です。一方、家庭系食品ロスは、家での料理の作りすぎによる食べ残しや、冷蔵庫の中で期限が切れてそのまま捨ててしまう直接廃棄などが主な原因となっています。
これらの廃棄は、単に食べ物がもったいないというだけでなく、深刻な環境問題を引き起こします。廃棄物を焼却する際に排出される二酸化炭素は地球温暖化を加速させ、埋め立て処分場の不足も招きます。また、世界には食料不足に苦しむ人々が多く存在する中で、先進国が大量の食品を捨てることは倫理的な問題としても重視されています。そのため、現代社会では「つくる責任 つかう責任」を果たすための意識改革が不可欠です。
環境を守るための取り組みとして、日本では「食品ロス削減推進法」が施行されています。これには、ゴミを減らす(リデュース)、繰り返し使う(リユース)、資源として再利用する(リサイクル)という「3R」の考え方が深く関わっています。例えば、滋賀県ではかつて琵琶湖の環境を守るために住民が立ち上がり、合成洗剤の使用を禁止する条例制定を求めた歴史がありますが、食品ロス削減も同様に一人ひとりの行動が大きな力となります。
また、環境負荷を減らす技術として、ガソリンを使わない電気自動車や燃料電池車、エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド車などの普及も進んでいます。食品ロスの削減も、こうした技術革新と同様に、持続可能な社会を築くための重要なピースの一つです。買い物の前に在庫を確認する、外食時に食べきれる量を注文するといった小さな工夫が、地球全体の環境保護につながります。
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