まとめ
【定義】
月が新月から次の新月まで、または満月から次の満月まで満ち欠けが一周する周期のこと。これを「朔望月(さくぼうげつ)」と呼び、平均して約29.5日である。
学習の要点
- 重要語句:朔望月(さくぼうげつ)、恒星月(こうせいげつ)、南中時刻の遅れ、公転の影響
- 用語の意義:月の満ち欠けの周期が、実際の公転周期(約27.3日)よりも長くなる理由を、地球の公転運動と関連付けて理解することが重要である。
解説
月は地球の周りを約27.3日(恒星月)かけて公転している。しかし、地球も太陽の周りを公転しているため、月が地球の周りを1回転しても、太陽・月・地球の相対的な位置関係(位相)は元に戻らない。
月が公転している間に地球も公転軌道上を約27度進んでしまうため、月が再び新月(太陽と同じ方向)になるためには、さらに約2.2日分余計に公転する必要がある。その結果、満ち欠けの周期は約29.5日となる。
また、月の公転の向きは地球の自転と同じく西から東である。このため、月は1日に約12〜13度ずつ東へ移動して見える。地球が1時間に自転する角度は15度であるため、前日と同じ位置に月が来る(南中する)までには、地球がさらに余計に回転しなければならず、結果として毎日約50分ずつ月の出る時刻や南中時刻が遅れていく。
この「1日約12度のズレ」を時間に換算すると、(12度 ÷ 15度/時間)× 60分 = 約48〜50分となり、天体観測における日々の変化の根拠となっている。
補足
実際の朔望月は、地球や月の公転軌道が楕円である影響(ケプラーの法則)を受け、一定ではない。月の公転速度や地球との距離が変化するため、約29.27日から約29.83日の間で変動する。
参照: 学習指導要領準拠資料
小学生のみなさんへ
月の満ち欠けが、新月から次の新月までもどるまでにかかる時間は、約29.5日です。
月は地球のまわりを回っていますが、地球も太陽のまわりを回っています。月が地球のまわりをちょうど1周しても、地球が進んでしまっている分、太陽と同じ向きにくるまでにもう少し時間がかかってしまうため、1周(約27.3日)よりも少し長い29.5日になるのです。
また、月は毎日少しずつ東の方へ動いているため、月が空にのぼってくる時刻は、毎日約50分ずつおそくなります。昨日と同じ時間に空を見ても、月は昨日よりも少し左側(東の方)に見えることを覚えておきましょう。
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