- 徳島県・香川県・愛媛県・高知県の4県から構成される、日本列島を形成する主要4島の中で最小の地域。
- 中央部を東西に走る四国山地を境に、温暖少雨な瀬戸内気候区と、高温多雨な太平洋岸気候区に分かれる。
- 本州四国連絡橋(神戸・鳴門ルート、児島・坂出ルート、尾道・今治ルート)によって本州と陸路で結ばれている。
解説
四国地方は、地形や気候の面で北部の「瀬戸内側」と南部の「太平洋側」で対照的な特徴を持っています。北部の瀬戸内側は、中国山地と四国山地に挟まれているため季節風の影響を受けにくく、年間を通じて降水量が少ないのが特徴です。そのため、香川県などでは古くから「ため池」が作られ、水不足への対策が行われてきました。
一方、南部の太平洋側は黒潮(日本海流)の影響を受けて温暖であり、夏には南東からの湿った季節風が四国山地にぶつかるため、非常に多くの雨が降ります。この温暖多雨な気候を利用して、高知県の高知平野ではナスやピーマンなどの「促成栽培」が盛んに行われており、冬でも暖かい気候を活かして野菜を早く育て、出荷時期をずらす工夫がなされています。
産業面では、愛媛県の瀬戸内海沿岸(道前・道後平野など)でかんきつ類の栽培が盛んなほか、四国中央市付近では製紙・パルプ工業が発達しています。また、香川県は日本で最も面積が小さい県として知られていますが、人口密度は比較的高く、うどんなどの食文化も全国的に有名です。
コラム
交通インフラにおいては、1988年の瀬戸大橋開通を皮切りに、本州との間に3つのルートが整備されました。これにより、かつての「船による輸送」から「トラックや鉄道による陸上輸送」へと大きく変化し、本州との経済的な結びつきが強まりました。ただし、現在も四国地方には新幹線が通っておらず、今後のインフラ整備の課題として議論されることがあります。
また、歴史・文化的な側面では「四国八十八ヶ所」を巡るお遍路の文化が根付いており、現在でも多くの参拝者が訪れます。統計上の特色として、高知県は森林面積の割合が日本一高い一方で、香川県は平地が多くため池の密度が高いといった、県ごとの明確な地理的差異が見られるのも四国地方の興味深い点です。