本影

一般小学生

まとめ

【定義】
光源からの光が、遮蔽物(天体など)によって完全に遮られた、最も暗い影の部分のこと。

学習の要点

  • 重要語句:本影(ほんえい)、半影(はんえい)、皆既日食、皆既月食
  • 用語の意義:日食や月食において、観測される現象の種類(皆既・金環・部分)を決定する重要な境界条件となる。

解説

本影とは、光源の全体が完全に隠される領域の影である。天文学においては、太陽・月・地球の三者が一直線上に並ぶ際、前方の天体が太陽光を遮ることで形成される。日食は、太陽・月・地球の順に並んだ際に、月の影が地球に落ちることで発生する。

観測者が月の本影に入ると太陽が完全に見えなくなる「皆既日食」となり、本影の延長線上(月の見かけの大きさが太陽より小さい場合)では太陽の縁が輪のように残る「金環日食」となる。一方、本影の周囲にある、光が一部遮られた薄い影の部分を「半影」と呼び、ここでは太陽の一部が欠けて見える「部分日食」が観測される。

月食は、太陽・地球・月の順に並び、地球の影の中に月が入る現象である。月が地球の本影に完全に飲み込まれると「皆既月食」、一部のみが本影に入る場合を「部分月食」という。月が地球の本影を通過する際、公転の位置関係や周期によって食の継続時間や見え方が決定される。

補足
皆既月食中の月が真っ暗にならず「赤銅色(しゃくどういろ)」に見えるのは、地球の大気を通過する際に散乱されにくい赤い光のみが屈折して、本影の中にわずかに届くためである。

小学生のみなさんへ

「本影(ほんえい)」とは、光が完全にはね返されたり、さえぎられたりしてできる、一番こい影の部分のことです。

日食(にっしょく)のとき、月が作る本影の中に地球が入ると、太陽が完全にかくれる「皆既(かいき)日食」になります。また、太陽・地球・月がならんで、地球の大きな影の中に月がすっぽり入ると「皆既月食(げっしょく)」になります。

月食で月が地球のいちばんこい影(本影)に入ると、月は真っ黒になるのではなく、暗い赤色(赤銅色)に見えるのがとくちょうです。影には、この一番こい「本影」と、そのまわりにある少しうすい影の「半影(はんえい)」があることをおぼえておきましょう。

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