- 冬に降水量(降雪量)が非常に多くなり、夏は晴天の日が多い日本の気候区分の一つです。
- シベリア高気圧から吹き出す冷たく乾燥した北西の季節風が、日本海で水蒸気を蓄えて山脈にぶつかることで雪をもたらします。
- 夏は山を越えて吹き下ろす乾燥した風により、フェーン現象が発生して高温になりやすい性質があります。
解説
日本の気候は、地形と季節風の影響を大きく受けます。日本海側の気候において最も顕著なのは冬の天候です。冬になると、ユーラシア大陸から冷たく乾燥した北西の季節風が吹き出します。この風が比較的暖かい日本海の上を通過する際、海面から大量の水蒸気を補給して雪雲を発達させます。この雲が奥羽山脈や日本アルプスなどの高い山々に突き当たることで、日本海側に世界でも有数の豪雪をもたらします。
一方で、夏は太平洋側から吹く湿った南東の季節風が山脈によって遮られるため、日本海側では晴天が続くことが多くなります。この際、山を越えて吹き下ろす風が圧縮されて温度が上がり、乾燥する「フェーン現象」が起こることがあります。これにより、北陸地方などで全国の最高気温を記録することも珍しくありません。このように、冬の多雪と夏の高温乾燥が日本海側の気候の大きな柱となっています。
コラム
雨温図で日本海側の気候を判別する際は、12月から2月にかけての降水量が他の月よりも高くなっているグラフを探すのがポイントです。代表的な都市には金沢、秋田、松江などがあります。また、旭川などの北海道の内陸部も、冬の降雪が多いためこの区分に近い特徴を示します。
生活面では、大量の雪に対応するための工夫が随所に見られます。道路の雪を溶かすための「消雪パイプ」や、家の1階が雪に埋まっても出入りができる「高床式住居」、雪の重みに耐えるための急勾配の屋根などがその例です。これらの雪は、春になると豊かな雪解け水となり、水田単作地帯である日本海側の稲作を支える重要な資源となっています。