刺激臭

一般小学生

まとめ

【定義】
鼻をさすような、ツンとする特有の強いにおいのことである。理科の学習においては、主にアンモニアと塩化水素という2種類の気体の性質を指す表現として用いられる。

学習の要点

  • 重要語句:アンモニア、塩化水素、水溶性、上方置換法、下方置換法
  • 用語の意義:気体の種類を判別するための物理的性質の一つであり、特に水に非常に溶けやすい性質を持つ気体に多く見られる。

解説

刺激臭を持つ代表的な気体には、アンモニアと塩化水素がある。これらはいずれも「水に非常に溶けやすい」という共通の性質を持つが、空気に対する重さや水溶液の液性において対照的な特徴を有している。

アンモニアは空気よりも軽いため、試験管の口を下に向けた「上方置換法」で集める。水に溶けるとアルカリ性を示すため、フェノールフタレイン溶液を加えると赤色に変化する。この性質を利用した「アンモニアの噴水実験」では、丸底フラスコ内のアンモニアが水に溶けて圧力が下がることで水が吸い上げられ、フェノールフタレイン溶液が赤く噴き出す様子を確認できる。

一方、塩化水素は空気よりも重いため、試験管の口を上に向けた「下方置換法」で集める。水溶液は強い酸性(塩酸)を示す。また、塩化水素が溶けた水の中に試験管の口を浸すと、水への溶解度の高さから試験管内に勢いよく水が吸い上がる現象が見られる。

これらの気体を学習する際は、においの有無だけでなく、水への溶け方、空気との比較による集め方の違い、そして水溶液にした際の反応をセットで理解することが重要である。

補足
アンモニアは無色で強い刺激臭があり、肥料や合成繊維の原料として工業的に重要である。塩化水素は常温では無色の気体であり、水に溶けたものは塩酸として広く利用されている。いずれも高濃度では粘膜を強く刺激するため、取り扱いには注意が必要である。

小学生のみなさんへ

鼻をさすような、ツンとした特有の強いにおいのことを「刺激臭(しげきしゅう)」といいます。理科の実験では、アンモニアと塩化水素(えんかすいそ)という2つの気体でよく出てくる言葉です。

アンモニアと塩化水素には、「水にものすごく溶けやすい」という共通したとくちょうがあります。そのため、少しの水があるだけでいきおいよく溶けて、試験管の中に水が吸い込まれるような実験ができます。

ただし、この2つにはちがうところもあります。アンモニアは空気よりも軽いので、試験管の口を下にして集めます。また、水に溶けるとアルカリ性という性質になり、色の変わる薬(フェノールフタレイン液)を使うと、きれいな赤色の噴水を作ることができます。

塩化水素は、空気よりも重いので、試験管の口を上にして集めます。水に溶けると酸性という性質になり、これは「塩酸(えんさん)」と呼ばれます。においや集め方、水に溶けたときの性質をセットでおぼえておきましょう。

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