まとめ
【定義】
太陽系において、地球の公転軌道よりも内側(太陽に近い側)を公転している惑星の総称。具体的には水星と金星の2つを指す。
学習の要点
- 重要語句:水星、金星、最大離角、内合・外合、満ち欠け
- 用語の意義:地球より内側を公転しているため、真夜中に観測することはできず、明け方(東の空)か夕方(西の空)にのみ観測可能である。また、月と同様に満ち欠けをして見えるのが特徴である。
解説
内惑星は、地球の公転軌道のさらに内側を公転しているため、地球から見た太陽とのなす角(離角)に限界がある。このため、太陽が沈んだ直後の西の空か、太陽が昇る直前の東の空にしか見ることができない。最も離れるときを最大離角と呼び、この付近が最も観測しやすい時期となる。
また、内惑星の運動は物理的な基本法則に基づいている。天体の運動には慣性の法則が働いており、一度動き出した天体は外部から力が加わらない限りその運動を続けようとする。太陽からの重力が向心力として働くことで、惑星は一定の軌道を公転している。これは、高い場所から滑り落ちるジェットコースターが位置エネルギーを運動エネルギーに変えて加速するように、天体もまた重力相互作用の中でエネルギー保存の法則に従って運動していると言える。
さらに、内惑星は月と同じように、太陽との位置関係によって満ち欠けをして見える。望遠鏡で観察すると、金星が三日月形に見えたり、半分だけ光って見えたりするのはこのためである。地球に近い位置(内合付近)にあるときは大きく見えるが欠けており、遠い位置(外合付近)にあるときは小さく見えるが円に近い形となる。
補足
「内惑星」と混同されやすい言葉に「地球型惑星」があるが、これは成分による分類(岩石質)であり、水星・金星・地球・火星が含まれる。一方、「内惑星」はあくまで地球の軌道を基準とした位置関係による分類である。
参照: 学習指導要領準拠資料
小学生のみなさんへ
太陽系の中で、地球よりも太陽に近いところを回っている惑星のことを「内惑星(ないわくせい)」と呼びます。具体的には、水星(すいせい)と金星(きんせい)の2つがこれにあたります。
内惑星には大きな特徴が2つあります。1つ目は、真夜中に見ることはできないということです。地球よりも太陽の近くを回っているので、太陽が沈んだあとの短い時間か、太陽が昇る前の短い時間にしか見ることができません。特に金星はとても明るく輝くので、「よいの明星(みょうじょう)」や「あけの明星」と呼ばれて親しまれています。
2つ目は、月のように満ち欠けをして見えることです。地球からの距離や、太陽の光が当たっている向きによって、形や大きさが変わって見えます。
宇宙の天体は、決まった規則に従って動いています。例えば、一度動いたものがずっと動き続けようとする「慣性(かんせい)」という性質や、太陽からの引力が関係しています。月が満ちたり欠けたりするのも、これらの惑星が回っているのも、すべて理科の決まった法則によって説明することができるのです。
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