まとめ
【定義】
気体の採集方法の一つで、空気よりも密度が大きく(重く)、かつ水に溶けやすい性質を持つ気体を集める際に、集気びんの口を上に向けて底に気体を溜める手法である。
学習の要点
- 重要語句:密度、水溶性、捕集法、助燃性
- 用語の意義:気体の性質(水への溶けやすさと空気に対する密度の大小)に基づいて、適切な採集方法を選択する判断基準となる。
解説
気体を採集する方法には、主に水上置換法、下方置換法、上方置換法の3種類がある。このうち下方置換法は、水に溶けやすいために水上置換法が利用できず、かつ空気よりも重い気体に対して適用される。
具体的な操作としては、集気びんの口を上向きに設置し、ガラス管をびんの底近くまで差し込む。導入された気体はびんの底部から順に溜まり、それまでびんの中にあった空気を上方の口から押し出すことで採集が行われる。
一方、気体の性質を調べる実験において、例えば酸素のように「水に溶けにくい」気体の場合は、純度の高い気体を得るために水上置換法が優先して用いられる。酸素には助燃性があり、酸素を満たした集気びんの中で物質を燃焼させると、空気中よりも激しく反応が進む。
実験例として、酸素中での燃焼反応では、線香は炎を上げて燃え、木炭は赤く輝き、硫黄は青白い炎を出し、鉄線は火花を出して激しく燃焼する様子が観察できる。これらは気体の化学的性質を確認する重要なプロセスである。
補足
下方置換法で集められる代表的な気体には、二酸化炭素(水に少し溶けるが、水上置換も可能)、塩化水素、二酸化硫黄、塩素などがある。ただし、有毒な気体を扱う場合は、空気中への漏洩を防ぐため、ドラフト内での作業や中和処理装置の併用が必須となる。
参照: 学習指導要領準拠資料
小学生のみなさんへ
「下方置換法(かほうちかんほう)」とは、空気よりも重くて、水に溶けやすい気体を集めるための方法です。
集め方は、入れ物(集気びん)の口を上に向けて置いて、ストローのような管を底の方まで入れます。気体は空気より重いので、ちょうどバケツに水をためるように、びんの底からどんどんたまっていきます。
理科の実験でよく出てくる「酸素(さんそ)」は、水に溶けにくいので、ふつうは「水上置換法(すいじょうちかんほう)」という水の中で集める方法を使います。
酸素の中では、ものがとてもはげしく燃えます。火のついた線香を入れると炎を出して燃えたり、鉄の針金が火花を出して燃えたりします。これは、酸素に「ものを燃やすのを助けるはたらき(助燃性)」があるからです。
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