マグマの海

一般小学生

まとめ

【定義】
地球誕生直後の形成期において、微惑星や小惑星の衝突熱が地表に蓄積したことで、表面の岩石が溶融し、液体状のマグマに覆われた状態のこと。

学習の要点

  • 重要語句:微惑星・小惑星の衝突、衝突熱、温室効果、大気形成
  • 用語の意義:地球が現在の層構造(核・マントル・地殻)や海洋を持つに至る前段階の重要なプロセスである。

解説

地球が誕生した約46億年前、周囲の微惑星や小惑星が無数に衝突を繰り返した。この際の運動エネルギーは熱エネルギーに変換されるが、衝突に伴い放出された水蒸気などのガスが厚い大気を形成し、強力な温室効果をもたらした。これにより熱が宇宙空間へ逃げられなくなり、地表の温度が上昇して岩石が溶け出す「マグマの海(マグマオーシャン)」の状態となった。

その後、小惑星の衝突が収まると、地球の温度は徐々に低下していった。大気中の水蒸気が凝縮して激しい雨となって降り注ぎ、これによって原始的な海が形成された。この海の誕生は、その後の生命誕生の場を用意することとなる。

やがて光合成を行うらん藻類(シアノバクテリア)が出現すると、大気中の酸素が増加した。この酸素からオゾン層が形成されたことで、有害な紫外線が遮断されるようになり、三葉虫や魚類などの水中生物が進化する中で、植物や両生類などの生物が陸上へと進出する環境が整えられた。

補足
マグマの海の状態では、重い成分(鉄やニッケル)が中心部に沈み、軽い成分(ケイ酸塩など)が表面に浮き上がることで、地球の層構造(核とマントル)が分化したと考えられている。

小学生のみなさんへ

地球が誕生したばかりのころ、宇宙に浮かぶ小さな星がたくさん地球にぶつかりました。そのぶつかった熱で、地球の表面は岩がドロドロに溶けた「マグマ」でいっぱいになりました。このときの様子を「マグマの海」と呼びます。

しばらくして星がぶつからなくなると、地球の温度が下がっていきました。すると、空にあったたくさんの湯気が雨になって降り続け、今度は「海」ができました。海の中では、酸素を作る「らんそう」という生き物が現れました。

酸素が増えると、空に「オゾン層」というバリアができて、太陽の強い光から生き物を守ってくれるようになりました。そのおかげで、三葉虫や魚などの海にいた生き物が、陸に上がって生活できるようになり、大きな植物や両生類などの先祖が広まっていったのです。

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